ご自愛くださいのビジネス例文集|メール・挨拶で使える丁寧表現

ビジネスメールや手紙の締めくくりでよく使われる「ご自愛ください」。
一見すると堅苦しく感じるかもしれませんが、相手の健康を気づかう温かみのある表現です。
とはいえ、使い方を誤ると違和感を与えたり、失礼になることもあります。
この記事では、「ご自愛ください」の正しい意味や使い方、具体的な例文までわかりやすく解説します。
「ご自愛ください」の意味とビジネスシーンでの使われ方
「ご自愛ください」は、「ご自身の健康にお気をつけください」という意味の敬語表現です。
相手の健康を気づかう丁寧な言い回しであり、メールや手紙などの締めくくりに使われます。
ビジネスでは、特に目上の人や取引先などフォーマルな相手への挨拶文として用いられ、「体を大切にしてください」というニュアンスを婉曲的に伝える表現です。
「ご自愛ください」の基本の例文5選
あらゆるビジネスメールに使える基本的な「ご自愛ください」の例文を紹介します。
- 今後とも変わらぬご厚誼を賜りますようお願い申し上げます。
どうぞご自愛くださいませ。 - 朝夕冷え込むようになってまいりました。どうかご自愛ください。
- 年度末でご多忙のことと存じますが、どうぞご自愛のほどお願い申し上げます。
- 今後のご活躍をお祈り申し上げます。どうぞお体にはご自愛くださいませ。
- 暑い日が続いておりますので、体調など崩されませんようご自愛ください。
【シーン別】「ご自愛ください」の例文
「ご自愛ください」は幅広いビジネスシーンで使える便利な表現ですが、状況によって適切な言い回しが異なります。
この章では、実際の使用シーンごとに、例文とともに使い方のポイントを解説します。
上司や取引先へのメール、退職時の挨拶、季節の挨拶文、お見舞いなど、具体的な文脈に沿った「ご自愛ください」の使い方をチェックしていきましょう。
上司・取引先へのメール
社外・社内を問わず、目上の方へのメールにおいて「ご自愛ください」は丁寧で温かみのある結び言葉として最適です。
例文:
日頃より大変お世話になっております。
暑さ厳しい折、○○様のご健康を心よりお祈り申し上げます。どうぞご自愛くださいますようお願い申し上げます。
退職・異動・転勤時の挨拶メール
別れの挨拶の中で相手の今後の健康を願う表現として「ご自愛ください」はよく用いられます。
例文:
本日をもって退職することとなりました。
在職中は格別のご厚情を賜り、誠にありがとうございました。
今後のご多幸とご健康をお祈り申し上げます。どうぞご自愛くださいませ。
年末年始・季節の挨拶
年末年始の挨拶文にもよく使われる表現で、時候の挨拶との組み合わせが効果的です。
例文:
本年も格別のご愛顧を賜り、誠にありがとうございました。
来る年が○○様にとって素晴らしいものとなりますよう心よりお祈り申し上げます。寒さ厳しき折、ご自愛ください。
【NG表現】「ご自愛ください」の使い方で注意すべきポイント
「ご自愛ください」にまつわる間違いやすい使い方や注意すべき点は以下になります。
健康でいてほしい意味の言葉なので、体調が悪い時にも使えそうですが、健康な人に対する言葉になります。
既に健康を悪くしてしまった方には失礼になるので控えましょう。
「ご自愛ください」の類語・言い換えは?
よりカジュアルな表現や、別の言い回しを使いたい場合には以下のような言い換えが可能です。
例文:
お忙しい日々が続いていることと存じますが、どうかお身体にお気をつけてお過ごしくださいませ。
【まとめ】「ご自愛ください」をスマートに使いこなそう
「ご自愛ください」は、ビジネスメールや挨拶文で非常に汎用性の高い表現です。
正しい意味と文脈を理解したうえで、相手やシーンに応じた使い方を心がけることで、より丁寧で好印象なビジネス文章が書けるようになります。
ぜひこの例文集を参考に、日々のやりとりに役立ててください。