データを送ってほしいを伝えるメールの例文8選 | シーン別に解説
ビジネスでデータを送ってほしいとメールで伝えたいが、が言い方に悩む人も多いのではないでしょうか。
- ビジネスシーンでどんな表現が丁寧なのか知りたい
- 社内と社外で言い方を変えるべきか迷っている
- 相手に不快な印象を与えない依頼メールを送りたい
ちょっとした言い回しの違いで、メールの印象は大きく変わります。
正しい敬語や構成を身につければ、相手に気持ちよく対応してもらえる依頼メールが書けるようになります。
この記事では、「データを送ってほしい」と伝えるときの基本マナーから、社内・社外別の例文、丁寧な依頼表現のコツまで詳しく解説します。
失礼のないビジネスメールを作成したい方は、ぜひ参考にしてください。
データを送ってほしいときに使うメールの基本マナー
ビジネスの場面では、相手にデータ送付をお願いする場合があります。
依頼内容を明確にしながらも、相手への配慮を忘れない表現が大事です。
この章では、正しい文面構成と敬語の使い方を具体的に紹介します。
依頼目的を明確に伝える
相手にデータ送付をお願いする際は、依頼内容を簡潔かつ丁寧さを心掛けましょう。
最初に依頼の目的を明確にし、相手がすぐ対応できるように情報を整理して伝えてください。
また、命令的な印象を避けるためにクッション言葉を使うと好印象です。
たとえば・・・
「お手数をおかけしますが」
「ご対応のほどお願いいたします」
といった表現を添えると柔らかい印象になります。
最後に、感謝の言葉で締めることでビジネスメールとしての礼儀が整います。
相手との関係性を考慮する
相手との関係性と場面を考慮して表現を選ぶことが重要です。
たとえば「送ってください」はストレートな依頼ですが、相手によってはやや命令的に聞こえる場合があります。
一方、「送っていただけますでしょうか」はより丁寧でフォーマルな表現として適しています。
社内では関係性に応じて「送ってもらえますか」など、やや柔らかい言い回しも使えます。
取引先や初めて依頼する相手には、必ず敬語を使うのが無難です。
件名は簡潔にする
件名は、メールの内容を一目で理解してもらうための重要な要素です。
- 【例】
- 資料送付のお願い
- ○○データ送付のご依頼
- 【資料送付のお願い】株式会社□□
- 【ご確認】データ共有について
- 【再送依頼】○○データの送付について
上記のように、目的がすぐに分かる文言を入れましょう。
また、件名が長すぎると読まれにくくなるため、短めが理想です。
社外メールでは「貴社」や「ご対応」など、丁寧な語彙を加えると印象が良くなります。
社内の場合は、簡潔さを優先して「○○データ送付お願いします」としても問題ありません。
【社外向け】データを送ってほしいときのメールの例文
社外の取引先や顧客にデータ送付を依頼する場合の例文をまとめました。
依頼メールがそのまま企業の印象にもつながるため、文面の丁寧さが大切です。
ここでは、取引先・新規顧客・資料請求など、さまざまなケースで使える実践的なメール例文を紹介します。
取引先への場合
件名:商品カタログ送付のお願い(株式会社〇〇)
株式会社〇〇 営業部 △△様
いつもお世話になっております。株式会社□□の××です。
新商品のご提案にあたり、最新版のカタログデータをお送りいただけますでしょうか。
お手数をおかけいたしますが、何卒よろしくお願いいたします。

依頼の目的を冒頭で明示し、相手に負担を感じさせない言葉遣いを心がけています。
「お送りいただけますでしょうか」はフォーマルで柔らかい依頼表現です。
最後に「何卒よろしくお願いいたします」で感謝の気持ちを添えると、印象が良くなります。
パンフレットや価格表を送付してもらう場合
件名:価格表データ送付のお願い
株式会社〇〇 営業部 △△様
いつもお世話になっております。□□株式会社の××です。
新規取引を検討しておりますため、最新の価格表データを送付いただけますと幸いです。
お忙しいところ恐縮ですが、ご確認のほどお願いいたします。

「幸いです」という言葉を使うことで、柔らかく依頼できます。
社外向けメールでは「ください」よりも「いただけますと幸いです」など、相手に選択の余地を与える表現が好印象です。
PDFデータを送ってほしい場合
件名:PDF資料送付のお願い
株式会社〇〇 △△様
お世話になっております。□□株式会社の××です。
ご案内いただいた資料をPDFデータにてお送りいただけますでしょうか。
ファイルが大きい場合は、オンラインストレージをご利用いただけますと助かります。
PDFなどファイル形式を明記すると、相手が準備しやすくなります。

データサイズが大きい可能性がある場合は、転送方法にも触れておくと親切です。
依頼した書類が届いていない場合
件名:書類送付のご確認について
株式会社〇〇 △△様
お世話になっております。□□株式会社の××です。
先日ご依頼しておりました資料が、まだ届いていないようでしたのでご確認をお願いいたします。
お忙しいところ恐縮ですが、何卒よろしくお願いいたします。
催促メールでは、相手を責める言葉を避け、あくまで「確認」という形にすると柔らかくなります。
「届いていないようでしたので」と曖昧に表現することで、相手のミスを指摘せずに済みます。
アンケート回答データを送ってほしい場合
件名:アンケート結果データ送付のお願い
株式会社〇〇 △△様
お世話になっております。□□株式会社の××です。
先日ご案内いたしましたアンケート結果のデータをお送りいただけますでしょうか。
ご多忙のところ恐縮ですが、何卒よろしくお願いいたします。
相手が社外の場合は、短くてもフォーマルな文章に整えることが重要です。
依頼の目的を明確にし、無駄のない文章にすることでスムーズな返信を促せます。
新規取引先への初回依頼メール例文
件名:会社案内資料の送付依頼について
株式会社〇〇 営業部 △△様
突然のご連絡失礼いたします。□□株式会社の××と申します。
貴社のサービスを拝見し、取引を検討しております。
つきましては、会社案内資料をお送りいただけますと幸いです。
初回の依頼メールでは、名乗りと目的を丁寧に述べることが大切です。
「突然のご連絡失礼いたします」という一文を入れると、礼儀正しい印象を与えられます。
【上司】データを送ってほしいときのメールの例文
社内でのデータ送付依頼は、社外よりもカジュアルで構いませんが、ビジネスマナーは意識しましょう。
相手の業務を尊重し、簡潔かつ明確に依頼するのがポイントです。
ここでは、上司に依頼する際の例文とコツを紹介します。
上司に資料を送ってほしいときの場合
件名:〇〇資料の送付依頼について
〇〇部 △△部長
お疲れ様です。□□課の××です。
先日の打ち合わせでご共有いただいた資料をお送りいただけますでしょうか。
ご多忙のところ恐縮ですが、何卒よろしくお願いいたします。
上司に依頼する際は、「お忙しいところ恐縮ですが」など、敬意を示す表現が効果的です。

シンプルながらも礼儀を保つ文面にすることが大切です。
上司に共有ファイルをお願いする場合
件名:最新データの共有依頼について
〇〇部 △△部長
お疲れ様です。□□課の××です。
〇〇プロジェクトの進捗資料について、最新版のデータをご共有いただけますでしょうか。
会議資料作成の参考にしたく、ご対応のほどよろしくお願いいたします。
このような場合は、依頼の目的(例:会議準備や報告作成など)を添えることで、必要性が明確になります。
上司がスムーズに判断できるよう、どのデータを求めているのかを具体的に伝えるのがコツです。
「最新版」や「共有」といった言葉を使うと、柔らかくかつ的確な依頼になります。
データを送ってほしい時に使う依頼表現
データ送付をお願いするメールでは、丁寧な言葉遣いが信頼を左右します。
特に「送ってください」のような直接的な表現は、相手によってはぶっきらぼうに感じられる場合があります。
依頼の前にクッション言葉を入れ、柔らかく伝えることが大切です。
以下で、代表的な言い換え表現とその使い方を具体的に確認していきましょう。
「送ってください」よりも丁寧な表現
「送ってください」をそのまま使うと命令形に近い印象になります。
代わりに、「お送りいただけますでしょうか」や「お送りいただけますと幸いです」といった表現を使うことで、より丁寧な依頼に変わります。
また、「ご送付いただけますか」や「ご対応のほどお願いいたします」などもビジネスメールでよく使われる言い換えです。
状況に合わせた言葉遣いが、円滑なやり取りを支える鍵になります。
クッション言葉
クッション言葉を加えると、依頼のトーンが一気に柔らかくなります。
たとえば、「お手数をおかけしますが」「恐れ入りますが」などの前置きで、相手の手間を理解している姿勢を示せます。
最後に「ご対応のほどよろしくお願いいたします」を添えると、ビジネス上の丁寧な締め方として自然です。

相手に負担を感じさせないことが、良いビジネス関係の基本です。
これらの表現を組み合わせることで、依頼文の印象が大きく改善されます。
フォーマルな言い換え表現
| フォーマルな言い換え |
|---|
| ご送付をお願いいたします |
| 添付いただけますと幸いです |
| ご対応賜りますようお願い申し上げます |
フォーマルな依頼メールでは、尊敬語や謙譲語を組み合わせて使うことが効果的です。
たとえば「送ってほしい」ではなく「ご送付いただけますと幸いです」「ご対応賜りますようお願い申し上げます」などの言い換えが可能です。
また、「ご多忙のところ恐縮ですが」「ご確認のほどお願い申し上げます」といった表現も丁寧な印象を与えます。
これらのフレーズを適切に使うことで、相手に敬意を伝えながら依頼を行えます。
データを送ってほしいメールを送るときの注意点
依頼メールでは、単にデータをお願いするだけでなく、相手が対応しやすい形に整えることも重要です。
特に、件名・本文・署名などの基本マナーを守ることで、社会人としての信頼性が高まります。
一方的な依頼にならないよう、相手への配慮を忘れない姿勢が求められます。
以下に、注意すべきポイントを詳しく紹介します。
相手に不快感を与えないよう意識する
依頼メールの第一印象は、語尾や言い回しによって決まります。
強い言葉遣いや短い文章は、急かしているように感じさせるため避けましょう。
「お手数ですが」「ご多忙のところ恐縮ですが」など、相手の負担を考えた表現を入れることが効果的です。
また、句読点や改行を適度に入れることで読みやすさが増し、印象も良くなります。
返信期限・目的を明確にする
相手がいつまでに対応すればよいか分からないと、返信が遅れる原因になります。
そのため、「○月○日までにお送りいただけますと幸いです」など、期限を明示しておきましょう。
また、「次回の会議で使用するため」「見積書作成のため」など、目的を一文で添えると理解が深まります。

期限と理由を明確に伝えることは、相手にとっても親切な配慮です。
曖昧な依頼を避けることで、やり取りの効率が格段に上がります。
感謝の言葉を添える
メールの最後には、必ず感謝の言葉を添えるようにしましょう。
たとえば「お忙しいところご対応いただきありがとうございます」や「ご協力のほど感謝申し上げます」などが好印象です。
感謝を伝えることで、依頼のトーンが穏やかになり、受け取った相手も気持ちよく対応できます。

このひと手間が、長期的なビジネス関係を良好に保つ秘訣です。
形式的な一文でも、相手に誠実さが伝わります。
データを送ってほしいのメールにもコツがある
データ送付をお願いするメールは、丁寧さと明確さの両立が大切です。
本文では、相手が理解しやすく動きやすいよう、依頼の目的・期限・感謝を盛り込みましょう。
また、クッション言葉や敬語を適切に使うことで、相手への配慮が伝わります。
例文をそのまま使うのではなく、自社や状況に合わせて調整することも重要です。
